シースヒーターについて
シースヒーターとはSheath〔si:θヒーター〕という意味で、金属パイプの中央にスパイラル発熱体を熱伝導の良い高絶縁粉末で充填した電気ヒーターです。パイプ中央に位置された発熱体は、高温に於いても優れた性能を発揮します。また、電気絶縁の良好な粉末を充填し、高圧力にて内部空気を排出すると同時に絶縁材が固定するまで圧縮してあるため、外被金属パイプ、発熱体、絶縁材粉末は一体となり、発熱体は空気と遮断されているので酸化されることなく、空焼きにも耐え、大気中で外被パイプの表面が赤熱するまで加熱(表面温度800℃)できます。シースヒーターは外見は同じですが、構造上シーズヒーター性能のもっとも難しい電気絶縁抵抗を維持するため熱伝導の良い絶縁材を10等級選定し、適材適所に使い分けをし、使用に耐えるものを製作しています。
特長
- 経済的
- 完全に電気的に絶縁されているため、直接伝導として使用できるので熱伝導・対流・放射とすべての伝導熱が有効に利用されているので、熱損失は少なく経済的です。
- 安全
- 硬化させた絶縁体で外部と安全に密封されており、電気絶縁抵抗が良く、パイプに電流が流れないので、感電等の心配がなく安全です。
- 堅牢
- 充填・圧縮加工が内部組織を完全硬化させ、熱伝導を良くするため発熱体自体の温度が低く、振動衝撃のある場所に使用しても断線の心配なく、丈夫な構造です。
- 多様
- どの様な形状にも製作できるので、形状・配置によっての温度均一化もできます。また、温度調節器の併用で、より経済的に安全に利用できます。ステンレス・鉄・銅等のパイプに耐薬品性コーティング・各種遠赤外線コーティング・耐熱塗装処理もでき、シースヒーターは色々な分野でご利用頂けます。