半導体製造工程、電子部品製造工程のなかで、純水の温度を上げ洗浄効果を高めることは既に知られています。本製品は、純水対応シェル型ヒーターとコントロール部で構成されたもので、純水を効率良く最大90℃まで加温する加温ユニットです。
特徴
- シェル本体の流体接触部はSUS304製で特殊表面処理が施されています。
- ヒーターエレメントは、φ12 SUS316L製で特殊表面処理が施され、ワット密度は安全・効率を考えた4W/cm2で設計されています。
- 専用コントローラにより高精度な温度コントロールが得られます。また、過昇防止機能を有した安全設計です。
制御
ヒーター回路構成 | ・コントロールヒーター×1回路 ・ベースヒーター×2回路 |
制御方式 | ・コントロールヒーター PID制御 SSR駆動 ・ベースヒーター 1回路 常時ON 1回路 ON/OFF切換 |
安全装置
配管フロー図
- 漏電ブレーカー
- 温度警報
- 過昇防止機能
仕様・形状
項目 | 寸法 | ||||||||||
型式 | シェル胴体 | IN,OUT | 制御版 W×D×H | L | N1 | N2 | T | A | B | C | |
10KW | LZS10 | 150A | 20A | 600×250×600 | 670 | 370 | 150 | 22 | 950 | 680 | 75 |
20KW | LZS20 | 250A | 20A | 600×250×600 | 670 | 370 | 150 | 24 | 1000 | 680 | 75 |
30KW | LZS30 | 250A | 20A | 600×250×700 | 850 | 550 | 150 | 24 | 1000 | 680 | 75 |
40KW | LZS40 | 250A | 25A | 600×250×700 | 1040 | 740 | 150 | 24 | 1000 | 680 | 75 |
50KW | LZS50 | 300A | 25A | 600×250×800 | 850 | 550 | 150 | 24 | 1050 | 680 | 75 |
60KW | LZS60 | 300A | 32A | 600×250×800 | 1070 | 770 | 150 | 24 | 1050 | 680 | 75 |
80KW | LZS80 | 300A | 32A | 600×250×1000 | 1180 | 880 | 150 | 24 | 1050 | 680 | 75 |
100KW | LZS100 | 400A | 40A | 600×250×1000 | 1120 | 790 | 180 | 26 | 1150 | 680 | 100 |
- 本カタログ中の仕様は予告なく変更することがありますのでご了承下さい。
- 本装置は圧力容器の適用外です。
ユニット制作例
液体加熱用ヒーター 取り扱い注意事項
- 液体加熱用として設計されておりますので、空気中に発熱部が露出して空焼きしますと過剰加熱し断線の原因となります。液面より露出させないで使用して下さい。
- ご使用になる被加熱液の種類、濃度、加熱温度使用条件等、御注文時にお知らせ下さい。ご使用に応じ適合した設計に致します。
-
- ヒーター取付位置は出来るだけ加熱槽底部に取り付けて下さい。
- 熱対流の原理により、加熱槽内においての循環が促進され、効率よく加熱されます。
- 加熱槽底部にヒーターを取り付けることにより、液面降下の状態においても破損発生は減少します。
- 液面降下が予想される場合には、レベル計の設置も併せて御検討下さい。
- ヒーターの接続端子部はキャップにより防滴保護がされているものもありますが、完全防水型ではありません。水、その他の液体、また、塵埃等の付着によって絶縁不良を起こす可能性がありますので、取扱には充分注意して下さい。
- 被加熱液体によって異なりますが、重油等の場合、ヒーターの表面に炭化物やその他の不純物が付着しますと局部加熱をおこし断線事故を発生する恐れがあります。ヒーター発熱部を適宜掃除し、不純物の付着の無いようにしてください。
-
- 熱により分解・変質の可能性のある物質の加熱には、充分注意してください。加熱物に対し、表面温度(電力密度)が許容以内のタイプのものを御選びください。
- 腐食性液体の加熱にご使用の場合、保護管の材質、パイプ表面の電力密度を充分に考慮しなければなりません。ご使用の前に推奨ワット密度で再度ご確認ください。
- ヒーター配線に誤りのないように電源に接続し、適性電圧であることの御確認をしてください。
- ヒーター取付ねじ、及び寸法は適性であるかご確認下さい。
- ヒーター取付後、再度ねじのゆるみゆや脱落の有無を御確認下さい。
- 水漏れ防止用のパッキンを使用するヒーターではパッキンの有無を確認し、取付後水漏れがないことを御確認下さい。
- 完全な温度制御による電力ロスの削除、又はトータルギャランティーを考慮し、規格コントロールボックスをお奨めします。